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年収が高い仕事に未経験から就くには?目指せる職種と入り方

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年収が高い仕事に未経験から就くには?目指せる職種と入り方

「年収が高い仕事に就きたいけれど、未経験の自分に入れる仕事はあるのか」と迷う方は多いでしょう。厚生労働省の統計で経験年数別の働き手を見ると、営業職・ITエンジニア(ソフトウェア作成者)・自動車組立などは、経験0年の人が多く働き、推計年収も全職種平均を上回る仕事です。ただし、未経験で入った直後の給与は低めから始まります。

当記事では、未経験から目指せる年収が高い仕事、年収が上がりやすい条件、職種ごとの入り方を、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」をもとに解説します。年齢の考え方と、年収が下がるときの備えも紹介します。

目次

未経験から目指せる年収が高い仕事

経験0年の人が多い仕事は、未経験から入っている人がいる仕事の目安になります。

経験0年の人が多く平均年収も高いのは営業・IT・製造・技術職

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」で、推計年収が全職種平均(約546万円)を上回り、経験0年の人が推計2万人以上いる職種は次の8つです。とくに人数が多いのは、ソフトウェア作成者(約9万2千人)、その他の営業職業従事者(約8万2千人)、企画事務員(約5万6千人)、自動車組立従事者(約5万3千人)でした。

職種推計年収経験0年の人数(割合)経験0年の月給
管理的職業従事者(部長・課長など)967万円約9万7千人(5.5%)62.0万円
ソフトウェア作成者(プログラマーなど)578万円約9万2千人(11.2%)30.3万円
その他の営業職業従事者661万円約8万2千人(9.1%)34.2万円
企画事務員737万円約5万6千人(11.4%)40.6万円
自動車組立従事者592万円約5万3千人(17.3%)31.2万円
機械技術者659万円約2万6千人(6.7%)28.3万円
電気・電子・電気通信技術者704万円約2万6千人(7.7%)29.4万円
建築技術者679万円約2万2千人(5.8%)29.1万円

※推計年収=きまって支給する現金給与額(月額)×12+年間賞与その他特別給与額。経験0年の月給は所定内給与額(残業代を含まない月額)。割合はその職種で働く人に占める経験0年の人の割合。男女計・企業規模10人以上・民営事業所の一般労働者。電気・電子・電気通信技術者は通信ネットワーク技術者を除く。引用:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種(小分類)別の統計表(e-Stat・令和8年3月24日公表)をもとに編集部で計算

経験年数は、いまの職種の仕事に就いてからの通算年数です。管理的職業従事者の「経験0年」は管理職に昇進したばかりの人が中心と考えられ、未経験の人が外から入る仕事とは性質が違います。職種ごとの年収ランキング全体は、年収が高い仕事一覧で紹介しています。

経験0年の人数には新卒も含まれる。人数が多いほど転職しやすいとは限らない

この数字は、新卒で就いた人も、ほかの職種から移ってきた人も含めた人数です。働く人の多い職種ほど経験0年の人数も大きくなるため、「人数が多い=中途の未経験者を採用しやすい」とまではいえません。

たとえば機械技術者や建築技術者は、理工系の専門知識を求められやすい仕事です。企画事務員は経験0年でも年間賞与が平均156万円あり、社内の異動で職種が変わった人が多く含まれている可能性があります。外から未経験で入るなら、営業職、ソフトウェア作成者、製造の仕事のほうが現実的な候補になりやすいでしょう。

未経験でも年収が上がりやすい仕事の条件

未経験から入った後に年収が伸びるかどうかは、職種だけでなく勤め先でも変わります。条件を3つ紹介します。

条件1:同じ職種でも給与水準の高い業界・会社を選ぶ

同じ職種でも、勤め先の規模によって推計年収に100万円以上の差があります。自動車組立従事者は、従業員1,000人以上の会社では約661万円ですが、10〜99人の会社では約343万円でした。

職種1,000人以上10〜99人
その他の営業職業従事者783万円552万円
電気工事従事者753万円546万円
自動車組立従事者661万円343万円
ソフトウェア作成者641万円518万円

※推計年収の前提は上の表と同じ(企業規模別)。引用:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種(小分類)別の統計表(e-Stat・令和8年3月24日公表)をもとに編集部で計算

差には賞与の違いも大きく影響しています。たとえばその他の営業職業従事者の年間賞与は、1,000人以上の会社で約210万円、10〜99人の会社で約92万円でした。未経験で入る会社を選ぶときは、職種の平均年収だけでなく、求人票の賞与の実績や会社の規模も比べましょう。会社の規模や業界で年収の上限が決まりやすい理由は、年収が上がらない理由で解説しています。

条件2:経験年数とともに月給が伸びる職種を選ぶ

未経験で入るなら、経験を積むほど月給が上がっていく職種を選ぶと、入った直後の低さを取り戻しやすくなります。経験年数別の所定内給与額を比べると、伸び方には職種で大きな差があります。

職種経験0年経験5〜9年経験15年以上
ソフトウェア作成者30.3万円35.0万円41.3万円
その他の営業職業従事者34.2万円37.2万円46.2万円
電気工事従事者25.1万円32.0万円41.7万円
介護職員(医療・福祉施設等)21.9万円25.5万円28.7万円
タクシー運転者30.7万円31.5万円27.4万円

※所定内給与額(残業代を含まない月額)。男女計・企業規模10人以上。引用:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種(小分類)別の統計表(e-Stat・令和8年3月24日公表)

電気工事従事者は経験0年の月25.1万円から15年以上で月41.7万円と、約1.7倍になっています。一方、タクシー運転者は経験0年の月給が比較的高いものの、経験15年以上では0年より低くなっていました。最初の給与だけでなく、5年後・10年後の水準も見て選びましょう。

条件3:資格の取得支援や研修がある会社を選ぶ

未経験から入る場合は、入社後に資格の取得を支援する制度や、研修の仕組みがある会社を選ぶと、働きながら評価される力を身につけやすくなります。受験費用の補助や資格手当の有無・金額は会社ごとに異なるため、求人票や面接で確かめておきます。どの資格が年収の高い仕事につながるかは、年収が高い資格ランキングで比べられます。

職種ごとの入り方と準備

未経験から目指しやすい仕事は、資格がなくても応募できるものと、資格を取ってから入るものに分かれます。代表的な4つの仕事について、入り方を整理します。

ITエンジニアは資格が必須ではない。基礎の学習を形にして示す

プログラマーなどのソフトウェア作成者は、資格がなくても応募できる仕事です。ただし未経験の場合は、学習した内容を形にして示せると選考で説明しやすくなります。

基礎知識の証明には、情報処理推進機構(IPA)の基本情報技術者試験があります。IPAは、ITエンジニアとしてキャリアを始めるならまずこの試験から受けることを勧めており、試験はCBT方式で随時実施されています(2026年10月時点)。

ソフトウェア作成者の推計年収は約578万円ですが、設計や要件定義を担うシステムコンサルタント・設計者は約889万円です。未経験で入った後、経験を積んで上流の工程へ進めるかどうかも、会社選びの判断材料になります。

営業職は資格が不要。前職の実績を数字で伝える

営業職は資格がいらず、経験0年の月給が34.2万円と比較的高い仕事です(その他の営業職業従事者)。接客や販売、事務など前職の仕事で、顧客対応や目標の達成に取り組んだ経験は、営業の選考でも伝えやすい材料になります。

扱う商品でも年収は変わり、金融営業職業従事者は推計約674万円、機械器具・通信・システム営業職業従事者は約659万円です。前職で担当した件数や売上、改善した数字をまとめておくと、実績を説明しやすくなります。

電気工事は第二種電気工事士の取得が入口。受験に実務経験はいらない

電気工事の多くは、電気工事士法により電気工事士の資格を持つ人でなければ行えません。資格がないうちは担当できる作業が限られるため、未経験から目指すなら第二種電気工事士の試験に合格して免状を取得しておくと、応募できる求人や任される仕事の幅が広がります。

項目第二種電気工事士試験(令和8年度)
受験資格実務経験は不要(誰でも受験できる)
試験の回数年2回(上期・下期)
試験の流れ学科試験(CBT方式または筆記方式)→技能試験
受験手数料インターネット申込み11,100円、郵送の書面申込み12,500円(非課税)

※2026年10月17日時点。引用:電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験」、同「電気工事士の資格概要」

電気工事従事者の推計年収は約628万円で、経験とともに月給が大きく伸びます。ただし経験0年の月給は25.1万円と、ソフトウェア作成者や営業職より低めから始まるため、最初の数年は収入が下がる可能性も見込んでおきます。

自動車組立などの製造は資格が不要。勤務の形と会社の規模を確かめる

自動車組立従事者は資格がなくても入れて、推計年収が約592万円と全体平均を上回る仕事です。働く人の約6人に1人(17.3%)が経験0年で、表の8職種の中で最も割合が高くなっています。また、働く人の約7割(71%)は従業員1,000人以上の会社に勤めています。

ただし、超過実労働時間(残業時間)は月19時間と、全職種平均の11時間より長くなっています。応募する前に、交替勤務や夜勤の有無、雇用期間の定めがあるかどうかを求人票で確認しましょう。

未経験からの転職と年齢・性別・学歴の考え方

「未経験の転職は何歳まで」という決まった線はありません。求人の年齢制限のルール、年齢別の転職後の賃金の変化、女性・高卒の方の考え方を紹介します。

求人の年齢制限は原則禁止。ただし若い人を育てる募集は例外として認められている

労働施策総合推進法により、事業主は募集・採用で年齢を理由とした制限を設けることが原則として禁止されています。求人票を「年齢不問」としながら、実際には年齢で応募を断ったり、書類選考や面接で年齢を基準に採否を決めたりすることも、法の規定に反するとされています(厚生労働省「募集・採用における年齢制限禁止について」)。

ただし例外もあります。そのひとつが、長期勤続によるキャリア形成のために、若年者等を期間の定めのない雇用で募集する場合です。厚生労働省のリーフレットでは、この「若年者等」は基本的に35歳未満を想定しているものの、必ずしも35歳未満に限られないとされ、この例外では職務経験を応募の条件にできません(厚生労働省「その募集・採用 年齢にこだわっていませんか?」)。

「未経験歓迎・35歳未満」のような求人は、この例外にあたる場合があります。

50代からは転職で賃金が1割以上下がる人が3割前後に増える

厚生労働省「令和7年雇用動向調査」によると、転職で賃金が1割以上減った人の割合は、20代〜40代ではどの年齢層も2割未満でした。一方で50〜54歳では28.3%、55〜59歳では30.6%に増えます(厚生労働省「令和7年雇用動向調査結果の概要」)。

未経験の転職に限った数字ではありませんが、年齢が上がるほど転職で賃金が下がりやすい傾向です。年齢が気になる方は、これまでの経験を生かせる近い職種から候補を選ぶと、下がる幅を抑えやすくなるでしょう。

女性・高卒でも応募の入口は同じ。性別で募集対象を分けることは禁止されている

男女雇用機会均等法第5条は、事業主は募集・採用で性別にかかわりなく均等な機会を与えなければならないと定めています(e-Gov法令検索「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」)。学歴の条件は求人ごとに異なるため、応募資格の欄で「学歴不問」かどうかを確かめます。

表の数字は男女計です。女性で年収が高い職種は年収が高い仕事【女性編】、高卒から目指しやすい技能職は年収が高い仕事一覧の「高卒」の項目で紹介しています。

未経験転職で年収が下がるときの備えと注意点

未経験の仕事に移ると、最初は年収が下がることがあります。備え方と、学ぶ費用を抑える制度、勧誘への注意点を紹介します。

1年目は月給も賞与も低めになりやすい。差額を先に計算しておく

経験年数別の統計では、ソフトウェア作成者の年間賞与は経験0年で平均約8万円、経験5〜9年で約114万円でした。未経験で入った最初の年は、月給が低めなうえに賞与もほとんど出ないことがあるため、前職より年収が大きく下がる可能性があります。

転職全体で見ても、厚生労働省「令和7年雇用動向調査」では、前職より賃金が減った人は31.0%でした。転職を決める前に、次の3つを確かめておきましょう。

  1. 提示された年収を月給・賞与・残業代に分け、今の年収との差額を計算する
  2. 生活費と貯蓄から、これ以上は下げられない年収の下限を決める
  3. 住民税は前年の所得で決まるため、転職1年目は前職の年収をもとにした住民税が続くことを見込む

年収が下がる転職の許容範囲の考え方は転職で年収が下がるときの対策で、下がる期間の家計の見直しは手取りを増やす方法で解説しています。

学ぶ費用は教育訓練給付金や公的職業訓練で抑えられる

資格やスキルを身につける費用は、雇用保険の教育訓練給付金や、ハロートレーニング(公的職業訓練)で抑えられる場合があります。教育訓練給付金は、雇用保険に一定期間加入している人(離職後1年以内を含む)が厚生労働大臣の指定講座を修了すると、受講費用の20〜80%(上限あり)が支給される制度です。種類や使う手順は年収が高い資格ランキングの給付金の項目で解説しています。リスキリングの補助金・給付金の種類と申請の流れはリスキリング補助金は個人も使えるでまとめています。失業中などで学び直すなら、無料で受けられるハロートレーニングも候補です。

訓練主な対象内容
公共職業訓練主に雇用保険を受給している求職者受講料は無料(テキスト代等は自己負担)。訓練期間はおおむね3か月〜2年
求職者支援訓練主に雇用保険を受給できない求職者受講料は無料(テキスト代等は自己負担)。訓練期間は2〜6か月。収入などの要件を満たせば月10万円の給付金がある

※2026年10月17日時点。教育訓練給付金の支給率・上限は講座の種類(一般・特定一般・専門実践)で異なる。引用:厚生労働省「教育訓練給付金」、厚生労働省「ハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)の全体像」

ハロートレーニングには、ソフトウェアプログラマーの養成や介護、医療事務などのコースがあります。給付金も訓練も、対象になるかは受講前にハローワークで確認できます。

「未経験から高収入」とうたう高額な講座は契約前に解約条件を確かめる

未経験から年収の高い仕事を目指すときは、中身や解約条件が分からない高額な講座・教材は、その場で契約しないことが大切です。国民生活センターは、AI講座やSNS運用講座などのビジネス講座に関する相談が増加傾向にあるとして、注意を呼びかけています(国民生活センター「ビジネス講座のトラブルにご注意」・令和8年9月16日公表)。

同センターによると、ビジネス講座の相談件数は2025年度に3,551件で、Web会議を使った勧誘を含む電話勧誘販売の平均契約購入金額は同年度に87万円でした。契約前に総支払額・解約条件・返金の可否を確かめ、借金をしてまで費用を払うのは避けてください。困ったときは消費者ホットライン「188」で相談できます。

【まとめ】年収が高い仕事は未経験から入れる職種と伸び方で選ぼう

当記事では、未経験から目指せる年収が高い仕事と入り方を、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」などをもとにご紹介しました。ポイントは次の通りです。

  • 経験0年の人が多く平均年収も高いのは、ソフトウェア作成者・営業職・自動車組立・技術職など
  • 経験0年の人数は新卒を含み、働く人の多い職種ほど大きくなる。未経験から入っている人がいる目安として読む
  • 年収が上がりやすいのは、給与水準の高い会社、経験で月給が伸びる職種、資格取得の支援がある会社
  • 営業・IT・製造は資格がなくても応募でき、電気工事は第二種電気工事士の取得が入口になる
  • 1年目は年収が下がることがある。差額と下限を先に計算し、学ぶ費用は公的な制度で抑える

まずは表の中から今の経験に近い職種を1つ選び、その職種の求人で未経験者向けの月給と賞与を確かめることから始めましょう。差が分かれば、資格を取ってから動くか、すぐ応募するかを決めやすくなります。転職の進め方は転職で年収アップする方法で、年収を上げる方法の全体像は年収を上げたい人がやるべきことで紹介しています。

記事の情報について

本記事は一般的な情報の提供を目的としており、収入の増加や特定の結果を保証するものではありません。税金・社会保険・制度の内容は改正されることがあるため、最新情報は公的機関の公式サイトでご確認ください。本記事の情報は2026年10月時点のものです。

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この記事を書いた人

年収上げたい.com を運営する編集部です。年収を上げたい人に向けて、国税庁・厚生労働省などの公的な統計や制度の一次情報をもとに、今の会社で上げる・転職・スキルと資格・副業・支出の見直しといった打ち手をわかりやすく解説しています。記事は公開前に数字と制度を一次情報で確認し、結果を保証するような表現はしない方針です。

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